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人間の体内に存在するホルモンとメンタル面に関わる話

@アドレナリン
神経伝達物質の1つとされています。緊急事態が起こった時に対応する為、ホルモンが血中に放出されるて筋肉へ血液を大量に供給します。それにより、心臓の動き(=拍動)を増やしたり、筋肉の収縮力を高めて血圧を上昇させたり、体内にある各臓器の働きに影響を与えます。また、体内でのエネルギー代謝を高めて、脂肪燃焼の効率を良くしてくれるので、減量効果を促す働きもします。

Aノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
人間が生活する上で、意欲と生き残る為にどうしても必要な神経伝達物質です。
一言で云うと、神経を興奮させる神経伝達物質です。具体的には、不安や恐怖を引き起こしたり、覚醒、集中、記憶、積極性、痛みを感じなくする、などの働きがあります。ストレスとの関係も深く、敵(ストレッサー)に出会った時の緊急反応で、自律神経の末端で分泌され、交感神経を刺激します。その症状として、血圧や心拍数を高める作用や、脂肪からエネルギーを放出、筋肉の素早さを増加させる作用が現れます。ちなみに「ノル」とは「正規化合物」「基本の化合物」を表す言葉です。ノルアドレナリンの一部が変化したものがアドレナリンとなります。

*ヒトは恐怖・驚愕の体験に遭遇すると青斑核からノルアドレナリンを分泌し、闘争か逃避かの態勢に入り、素早くストレス自体を終息させる為の行動に入ります。長期間回避不能のストレスにさらされた動物は、やがて無痛覚の症状に至り、ストレスを回避する行動を止めてしまいます。この無痛覚の状態は 脳内麻薬様物質(オピオイド)の作用によるものと考えられています。改善方法としては、オピオイドの拮抗物質であるナロキソンが分泌される事で、無痛覚の症状は直ちに打ち消される状態になります。

◎長期間回避不能のストレスにさらされた場合、動物実験ではノルアドレナリンが減少します。ノルアドレナリンの使用量が合成量を上回るようです。この様な体験をもつ個体は、体験を持たない個体が反応しない刺激に対してもノルアドレナリン濃度を減少させます。ノルアドレナリン濃度の減少が繰り返された場合、脳内のノルアドレナリン受容体の感受性が上昇して、ささいな刺激に対しても過敏に攻撃・逃避反応をするようになります。情緒不安定な状態が出現し易くなるのです。

Bエストロゲン
エストロゲンは、代表的な女性性ステロイドホルモンであり、標的臓器の細胞質内レセプターと結合して作用するホルモンです。エストロゲンとしては多種類確認されていますが、エストロン、エストラジオール、エストリオールの3つが主の構成ホルモンとされています。このうち、生理活性の最も高いエストラジオールが重要とされています。また、エストラジオールは、排卵の準備をするホルモンで生理の終わりごろから排卵前にかけて分泌が高まり、月経や妊娠をはじめ、つやのある肌、髪の毛増量、張りのある乳房など女性らしさの部分に強く関わっていますが、それ以外にも、血管・骨を強くしたり、脳や自律神経の働きをよくするなど女性の健康維持にとって重要な働きをバックアップしています。

Cエストラジオール
主として卵巣から産生される女性ホルモンの一種で、卵胞ホルモンとも呼ばれます。卵胞の発育に伴い特徴的な分泌パターンを示します。それが、生理の終わりごろから排卵前にかけて分泌が高まりる特徴として出現します。また、妊娠中は胎盤性エストロゲンの一部として、そのほかの場合は、思春期、不妊症、更年期、閉経等、婦人における卵巣機能の状態評価として重要な意味をもつホルモンです。卵胞ホルモンの中で最も生理活性が高いホルモンなので、排卵前にエストラジオールの数値を調べることで、おおよその排卵日の予想がたてられます。

Dオキシトシン
脳下垂体後葉ホルモンの一種で、母親の母乳を分泌させたり、子宮筋を収縮させ、分娩(ぶんべん)をしやすくする働きがあります。(具体的には、末梢組織では主に平滑筋の収縮に関与し、分娩時の子宮収縮や乳腺の筋繊維を収縮させて乳汁分泌を促すなどの働きをしています。この為、身の回りでは子宮収縮薬や陣痛促進剤として用いられています。)また、異性と性行為をした際にも生成されるもので、通称ラブホルモンとも云われています。この様に人と人との結びつきを強くする作用があり、人を信じる能力や互いをいたわる能力に特徴があるとも云われています。このホルモンが過剰分泌されると、注意散漫や忘れっぽく成ると云った症状がでやすくなる様です。

*ヒトでは、オキシトシンを鼻粘膜投与されると、見ず知らずの相手に対して信頼性を高め、よりリスクの高い投資行動(欲求行動)を行ってしまいます。十分注意が必要です!

Eプロゲステロン
女性ホルモンの一種で「黄体ホルモン」とも呼ばれています。成人女性では、卵巣の黄体から分泌されますが、妊娠時の妊娠中期以降になると、胎盤からも分泌されたりします。普段は、排卵から次の月経までの期間に分泌され、排卵を抑制する働きがあります。子宮内膜、子宮筋の働きの調整や乳腺の発達、体温上昇、妊娠の維持・出産には欠かせないホルモンで、ほかにも血糖値の正常化、体脂肪減少、利尿作用など他ホルモンとのバランスを調整する作用もあります。この様にプロゲステロンは代謝作用に必要不可欠なホルモンなのです。

Fテストステロン
男性ホルモンの一種で 、約95%が精巣、5%が副腎で生成されます。また、テストステロンの原料はコレステロールで、体内で複雑なプロセスを経てテストステロンに生合成されています。(*成人男性が精巣で1日に分泌出来るテストステロン量は、7mg前後と云われています)精力、力強さ、毛深さなどの男性的特徴や精子の生産に強くかかわるホルモンです。また、精神的にも深く影響し、テストステロンが高い状態だと物事に対して積極性が出て、人々を支配しようとする行動を取りやすくなったり、自己顕示欲が高い状態になるとも云われます。

Gエンドルフィン
脳・脳下垂体などに含まれ、快楽を感じたときに分泌されやすく、免疫力の強化、老化防止などの治癒力を高める作用があります。(具体的には、我々人間の食事や性行為の際、脳内で「βエンドルフィン」と呼ばれるホルモン物質が分泌される事で快感を感じます。)これは「脳内麻薬」の一種で、モルヒネと同様の作用を起こします。更に、その作用能力は、モルヒネの30倍の鎮痛作用(=鎮痛効果)であるにもかかわらず、依存性は全くないのが特徴です。苦痛を和らげる働きをする生体防御物質なので、身体的、精神的にストレスがあると、分泌が抑えられてしまい、病気にかかりやすくなります。

Hコルチゾール
副腎皮質ホルモンの一種で、身体的ストレスや精神的ストレスを感じた時に分泌され易いホルモンです。体内にストレスが在る時は、コルチゾール値が一時的に上昇し、ストレスを抑え込ませてから、再び元の数値に戻るといった特徴があります。また、ブドウ糖、脂肪酸、蛋白質などの代謝を調節する働きもします。万一、副腎皮質に腫瘍(しゅよう)などが出来て分泌量が増してしまうと、血圧や血糖値を高めてしまい、免疫機能の低下や不妊をもたらす事も在ります。

*血中コルチゾール濃度が高いと、神経性食欲不振症、うつ病、精神的・肉体的ストレス状態に在ると云えます。

Iセロトニン
人体中には約10ミリグラムのセロトニンが存在しており、そのうちの90%が小腸の粘膜にあるクロム親和細胞(EC細胞とも呼ばれる)内にあります。これは、神経伝達物質の一種で、興奮すると分泌されるドーパミンや、不快なときに分泌されるノルアドレナリンなどを鎮めさせ、体内の機能を安定させる作用があります。なので、セロトニン不足だと気分が不安定になったり、寝つき・寝起きが悪くなったりといった、感情のバランスを一定に保つ事が難しくなり、その結果、薬の依存症に陥ったり、うつ病になり易く成ります。

Jドーパミン
中枢神経系に存在する神経伝達物質で、アドレナリン、ノルアドレナリンの前駆体(=物質が生成する前の段階の物質の事)です。
運動調節、ホルモン調節、快の感情、意欲、学習などに関わる神経伝達物質の一種で、意識するしないにかかわらず、勉強をしたり、スポーツをしたりなどの様々な行動動機となるものを身に付け、それぞれの環境に適応させる働きがあります。ドーパミンには各人に最適値があり、出現量が過少でも過剰でも何かを身に付ける時に障害を引き起こす可能性も秘めています。

Kバゾプレッシン
脳下垂体後葉から分泌されるホルモンで、血管を収縮させて血圧を上げる効果と腎臓に働いて尿量および尿の浸透圧を調節し、利尿(=尿の出を良くする事)を妨げる効果があります。利尿を妨げる事は体液の喪失を防ぐ事になり、脱水やショックなどのように循環血漿(けっしょう)量が低下した時に、体液を保持する作用として現れます。現在の我々にわかりやすい関わりとしては、体表に現れる精神的バタンスの尺度として用いられます。

Lフェニルエチルアミン(PEA)
ヒトの脳において神経修飾物質や神経伝達物質(微量アミン)として機能するとされています。状態は無色の液体で、空気に触れると二酸化炭素 (CO2) と反応して炭酸塩を形成します。天然(=自然界)では、アミノ酸であるフェニルアラニンの酵素的脱炭酸によって合成されます。実際には食物の中にも存在し、特にチョコレートなど微生物発酵したものに多く見られます。このような食物を多量に摂取すると、中に含まれているフェネチルアミンによって向精神薬のような効果が得られると話す人達もいますが、モノアミン酸化酵素 (MAO-B) によって速やかに体内で代謝される為、脳に高濃度のフェネチルアミンが体内に集積することは在りません。

簡単に云うと、フェネチルアミン誘導体には広範・多様な化合物が含まれていて、神経伝達物質、ホルモン、覚醒剤、幻覚剤、エンタコーゲン (entactogens)、食欲低下薬、気管支拡張薬、抗うつ薬などに広く利用されているホルモンだと云う事になります。

異性に好意を持ったり、何かに集中している時に脳内で分泌されるホルモンとも云われていますが、その辺は定かでは在りません。しかしながら、現実的に五感を過敏にさせたり、集中力が向上したり、快感を増幅させる働き、更にはドキドキなどの快感・快楽的感覚が付加されたりすると、恋愛感情に落ちたと錯覚したり、快楽、性的興奮などとして現れるようです。また、食欲を抑制する作用が在ると指摘されたり、つやのある肌や目に潤いと力を与える効果があるとも云われています。

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